最終更新日：平成30年6月5日

契約先

経済産業省

概要

　化管法第9条に基づくPRTRの届出外排出量のうち、すそ切り以下事業者に係る排出量（すそ切り以下排出量）について、塗料等の製品の全国出荷量やアンケート調査等に基づき収集したデータを解析して推計を行うとともに、次年度以降に利用するデータをアンケート調査により収集した。

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主な業務内容の紹介

• すそ切り以下排出量の推計

• 全国出荷量等に基づくベース物質の総排出量の推計

　製品種類ごとの全国出荷量や平均含有率、分野別の需要割合、平均排出率等のデータを収集し、以下のような排出源に係る主要な対象化学物質の排出量（平成28年度）をトップダウン式に推計した。

• 塗料
• 接着剤
• 印刷インキ
• 剥離剤（リムーバー）
• その他、試薬等の10の排出源

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• アンケート調査に基づく追加物質の総排出量の推計

　事業者へのアンケート調査で得られた用途ごとの対象化学物質別取扱量や排出率等のデータより、用途ごとに対象化学物質別排出量の相対的な比率を求め、これをベース物質の総排出量と組み合わせることにより、トップダウン式の推計方法で推計できなかった対象化学物質について、物質別の総排出量（平成28年度）を推計した。

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• アンケート調査に基づく追加排出源からの総排出量の推計

　事業者へのアンケート調査結果で比較的回答数の多かった「洗浄用シンナー」「プラスチック原料・添加剤」については、トップダウン式の方法での推計が困難であることから、業種別の排出量の相対的な比率を用いる推計方法により、平成28年度の総排出量を推計し、前述の2つの推計結果と併せて取りまとめた（図1、図2）。

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• 都道府県別のすそ切り以下排出量の推計

　前記の３つの方法で推計した総排出量に、すそ切り以下の排出割合（事業者規模21人未満の排出割合、年間取扱量１t未満の排出割合）を乗じることで、すそ切り以下排出量を算出し、さらに配分指標を利用して都道府県別の値を推計した（図3）。

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• アンケート調査による化学物質の取扱量等データの取得

　次年度以降の排出量推計のデータ取得のため、約1,500件の事業者に対して取扱量、排出量等の実態調査（アンケート調査）を行い、排出量推計に必要な形でのデータ整理・解析や異常値のチェック等を行った。

• 化審法の排出係数見直しのためのデータ取得

　化審法のリスク評価において利用されている用途別排出係数の見直しのための材料の一つとして、約1,000件の事業者に対するアンケート調査により、化審法に応じた詳細用途の区分、媒体別の排出量等の事業所ごとのデータを取りまとめた。

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* 図の出典：平成29年度化学物質安全対策（すそ切り以下事業者排出量推計手法、オゾン層破壊物質及び低含有率物質の排出量推計に関する調査）報告書（平成30年3月、株式会社環境計画研究所）