HOME > 事業内容 > 平成28年度一般廃棄物処理に伴うダイオキシン類排出状況等調査(平成27年度実態調査)業務
最終更新日:平成29年6月26日
環境省
平成27年度に稼働した一般廃棄物処理施設におけるダイオキシン類の排出状況等に関して環境省が収集した各種データ(排ガス中のダイオキシン類の濃度等)について、確認・集計・解析を行い、ダイオキシン類排出量や構造基準・維持管理基準への対応状況の整理やダイオキシン類の排出量の推計等を行った。また、集計・解析結果に基づき、平成27年度調査の結果に関する公表資料案を作成した。さらに、調査が行われた排ガス中の水銀濃度に関する確認・集計も行った。
市町村(一部事務組合)又は事業者が設置する一般廃棄物焼却施設又は最終処分場のうち、平成27年度に稼働した施設を対象として環境省が実施したアンケート調査の結果に関して、前年度と著しく値が異なる回答や他の設問と矛盾する回答等について市町村等に確認を依頼し、必要に応じてデータの修正を行った。データチェックは、一貫した判断を行うために過年度に作成した「異常値の判断基準」に基づき作業を行った。
<異常値の判断基準の例>
➢ 施設の焼却処理能力が昨年度の回答と異なる
➢ 年間焼却量(t/年)が、焼却処理能力(t/日)×稼働日数(日/年)を大きく超えている
➢ 排ガス中の水銀濃度が1mg-Hg/m3Nを超えている
施設の種類別(焼却処理方式別、炉の稼働方式別、焼却処理能力別等)の炉数や、排ガス、ばいじん、焼却灰、溶融スラグ、混合灰、放流水、汚泥中のダイオキシン類濃度の分布等について集計を行った。集計を行うに当たっては、集計ミスが生じないよう統一的なコードを設定して管理を行うと共に、計算過程の自動化を進めた。
また、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令が定める焼却施設の構造基準・維持管理基準への適合状況(https://www.env.go.jp/hourei/11/000460.html)や、大気、水質、ばいじん等に係るダイオキシン類の排出基準への適合状況を確認した。
施設ごとのダイオキシン類濃度・排ガス量等から、全国の一般廃棄物焼却施設からのダイオキシン類排出量を推計した。推計方法については、結果の連続性等を考慮して、データの補完方法等を含めて過年度と同様の方法とした。例えば、排ガス中のダイオキシン類排出量の算出式は以下のとおり。
排ガス中のダイオキシン類年間排出量(ng-TEQ/年) = 酸素濃度12%に換算した排ガス中のダイオキシン類濃度(ng-TEQ/m3N) × ダイオキシン類測定時の乾き排ガス量(m3N/h) ÷ 1時間あたりのごみ焼却量(t/h) × 年間焼却量(t/年) |