HOME > 事業内容 > 水銀等有害金属の排出実態を踏まえたPRTR届出排出量の解析業務
最終更新日:平成30年6月5日
国立研究開発法人国立環境研究所
下水道業における公共用水域への水銀のPRTR届出排出量の算出に係る不確実性を評価するため、放流水中の水銀濃度の高感度分析の結果や、定量下限値未満の実測値の扱いに関するアンケート調査の結果等を用いて、モンテカルロシミュレーションによる解析を行った。
過年度に実施したアンケート調査により、下水道業に属する大半の事業所(以下、「下水処理施設」という。)では、定量下限値未満の実測値を用いて放流水の年間平均水銀濃度を算出し、その値に年間放流水量を乗じることで公共用水域への届出排出量を算出していることが明らかとなっている。また、下水処理施設ごとに定量下限値未満の実測値の扱い(定量下限値の1/2とみなす、ゼロとみなす等)が異なることも併せて確認されている。
【下水処理施設における公共用水域への水銀の届出排出量の算出方法】
そこで、アンケート調査の結果や放流水中の水銀濃度の高感度分析(微量な成分まで測定可能な分析)の結果を基にモンテカルロシミュレーションを行い、下水道業における公共用水域への水銀の届出排出量の発生確率分布を作成することで、定量下限値未満の実測値の扱いが一定でないことによるPRTR届出排出量の不確実性を評価した。
【真の水銀排出量の頻度分布】
※上記図表は「水銀等有害金属の排出実態を踏まえたPRTR届出排出量の解析業務(委託元:国立研究開発法人国立環境研究所)」から一部抜粋して使用している。
【水銀の届出排出量の頻度分布】
※上記図表は「水銀等有害金属の排出実態を踏まえたPRTR届出排出量の解析業務(委託元:国立研究開発法人国立環境研究所)」から一部抜粋して使用している。