HOME > 事業紹介 > 船舶・航空機排出大気汚染物質削減に関する検討調査業務
最終更新日:平成25年5月23日
環境省
大気汚染常時監視データ等を用いて、港湾・飛行場周辺の大気汚染状況を把握した。航空機排ガスに関して、成田国際空港を対象にNOx、PM2.5、ナノ粒子等の実測調査を実施するとともに、空港関連排ガス専用のシミュレーションモデル(EDMS)を用いて一般大気環境に与える影響を評価した。船舶排ガスに関して、航行に伴い排出される大気汚染物質が周辺の大気環境に与える影響を評価するため、神奈川県の観音崎公園にて実測調査を行った。その他、今後の施策を講じる際の基礎資料となる排出量データ、環境中濃度の推計方法、健康・生態系への影響調査、船舶・航空機排出ガス規制の国際動向等を調査・整理した。
国内の主要な港湾及び飛行場周辺の大気環境を把握するため、15年分(1994-2008年)の全国の大気汚染常時監視局データ及び空港管理会社による自主測定データ等を集計・分析し、船舶・航空機起源の大気汚染物質が周辺の大気環境に与える影響を評価した。
成田国際空港を対象に滑走路の直近に実測地点を設置し、NOxやPM2.5、ナノ粒子等の大気汚染物質濃度の実測調査を実施した。また、米国で開発された空港関連排ガス専用のシミュレーションモデルであるEDMSを用いて大気拡散計算を実施し、周辺の大気環境への影響評価を実施した。
船舶航行に伴う排ガスが周辺の大気環境に与える影響を評価するため、神奈川県の観音崎公園にて実測調査を行った。その結果、船舶航行量が多く、航路方向(浦賀水路)から実測地点にむけて風が吹く際に顕著な濃度上昇が見られることを確認した。
今後の政策に資することを目的として、以下の項目を調査・整理した。
*図の出典:「船舶・航空機排出大気汚染物質削減に関する検討調査報告書」
株式会社 環境計画研究所、平成25年3月 等