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平成25年度ヘキサブロモシクロドデカンの代替に関するリスク評価等検討業務
最終更新日:平成26年6月12日
環境省
樹脂製品等の難燃剤として使用されてきたヘキサブロモシクロドデカン(以下、「HBCD」とい う。)は化審法により製造輸入が規制されることとなった。これに伴いHBCDは他の物質へ代替が進んでいるところである。本業務では、HBCDの代替物質の動向を調査し、代替物質によって新たな環境負荷が生じる可能性について、代替前後のリスク比較やその他の環境への影響の比較により評価した。
また、HBCDの例を基に有害化学物質の代替化に関するポイントや手法を整理し、化学物質の代替化に関する評価ガイドライン作成の基本的方向性を検討した。
主として文献調査で収集した21件の代替物質について、国内外のデータベース及び有害性評価報告から網羅的に有害性データを収集した。
21件の代替物質の中から、国内の使用状況を考慮して、今後代替される可能性の高い4物質を選定し、HBCDをこれらの代替物質に置き換えた場合を想定したリスク比較を行った。具体的には、難燃剤の製造段階、難燃剤を使用した製品の製造や使用段階等を含めたライフサイクルに亘る排出量をもとに曝露量を推計し、人健康リスク及び水生生物のリスクを評価した。この結果、一部の物質については、HBCDから代替することによりリスクが高まる可能性が示唆された。
主に海外の代替物質比較手法で示されている評価項目等を収集・整理した。また、評価に使用するデータが入手可能な項目についてはHBCDと代替物質の比較を行った。
事業者へのヒアリング調査や、海外の代替に関する政策的枠組みや代替ガイドライン等の文献調査を行い、主に以下の点についてガイドラインに盛り込むべき内容として整理した。