HOME > 事業内容 > 過酸化水素等の製造事業者へのヒアリング調査業務
最終更新日:平成30年6月5日
国立研究開発法人国立環境研究所
過酸化水素は水生生物への影響の観点からリスクが懸念されている物質であり、化審法でも優先評価化学物質として評価が実施されていることから、用途別の使用量などの概要が把握されている。しかし、環境中における濃度推定に必要となる詳細な情報については十分把握されているとはいえない。
本調査では、国立環境研究所が実施している過酸化水素の環境中濃度の推定に係る研究に利用する情報の収集を目的として、過酸化水素及び炭酸ナトリウム過酸化水素付加物(使用段階で容易に過酸化水素に分解することが想定されている)の家庭・業務用途を中心とした使用実態について調査した。
主に国内の関連団体及び製造会社へのヒアリング調査により、過酸化水素と炭酸ナトリウム過酸化水素付加物について、国内での主な流通過程を整理した。
【過酸化水素の主な国内流通フロー】
また、家庭・業務用途における国内需要量について、上記で得られた情報に基づき推定した。
【家庭・業務用途の国内需要量の推定方法(過酸化水素)】
* 図の出典:平成29年度過酸化水素等の製造事業者へのヒアリング調査業務報告書(平成29年11月、株式会社環境計画研究所)