HOME > 事業内容 > 平成29年度船舶・航空機排出大気汚染物質の環境影響把握に関する検討調査
最終更新日:平成30年6月5日
環境省
船舶及び航空機から排出される大気汚染物質が周辺の大気環境に与える影響を把握するため、シミュレーションモデルを用いた濃度分布の予測、影響評価に関する先行研究の調査、過年度調査における実測結果の再解析を実施するとともに、今後の実測調査に係る方針を検討した。
また、船舶及び航空機の排出ガス規制等に係る国際的な動向を把握するため、IMO及びICAOにおける会議資料を中心に知見の収集を行った。
航行中の船舶から排出される大気汚染物質の環境影響を把握するため、船舶航行量が多く、航路と居住区の距離が近い関門海峡を対象として、実測調査を実施した。
【観測風景】
実測調査により得られた大気汚染物質濃度と船舶航行データを用いて航行中の船舶排出ガスを対象とした影響評価のための手法を検討した。
注:図中の★印は測定地点を示す。また、マークの左上の数値(例えば12:00:01)は、期間中、最後に受信した時間(時:分:秒)、マークの後方にある黒線は期間中に船舶が通過したルートを示す。
【大気汚染物質と船舶の対応関係】
船舶排出ガスに係る規制の動向として、IMOにおける国際会議の動向を調査し、燃料中の硫黄分規制等の本調査に係る主な結果を取りまとめた。
航空機排出ガスの影響把握手法の精度向上に資するための知見を得るため、先行研究を調査した。調査結果を踏まえ、航空機エンジンから排出されるVOCの排出量を推計した。
【運行モード別・物質区分別のVOC排出量推計結果】
航空機起源の大気汚染物質に係る排出規制を整理するとともに、諸外国の飛行場における環境政策(大気汚染に係る政策)を調査した。
* 図の出典:「平成29年度船舶・航空機排出大気汚染物質の環境影響把握に関する検討調査業務報告書」株式会社 環境計画研究所、平成30年3月