HOME > 事業内容 > 新たな工場内VOC対策の効果等調査委託
最終更新日:平成28年7月13日
東京都
東京都では平成18年に「東京都VOC対策ガイド工場内編(以下「対策ガイド」という)」を発刊している。この対策ガイドはVOC排出量の多い分野(工場内に限る)である工場内塗装、印刷、金属等脱脂洗浄、ドライクリーニング分野におけるVOC排出抑制策をまとめたものである。
東京都では平成27年度にこの対策ガイドの改訂版を作成することとなった。作成に際して、学識経験者および業界団体関係者で構成されたプロジェクトチームを設置し、改訂版対策ガイドの内容についての検討を行った。
本業務では上記のプロジェクトチームと連携し、対策ガイドの改訂に必要となる事項(VOC削減効果、コスト、導入条件等)について調査を実施し、また改訂版対策ガイドの原稿案を作成した。
東京都が平成18年に発行した対策ガイドと同様に、VOC排出量の多い4分野(工場内塗装、印刷、金属等脱脂洗浄、ドライクリーニング)におけるVOC排出抑制策を調査対象とした。
※平成18年発刊の対策ガイドでは、「金属等脱脂洗浄」は「金属等表面処理」という名称であった。
対策ガイドの改訂に必要となる事項(VOC削減効果、コスト、導入条件等)の情報は以下に示す調査方法で収集した。
調査方法 | 概要 |
文献調査 | 国・自治体・業界団体の公表資料(マニュアルやセミナー資料等)、論文・記事・書籍を対象に情報収集を行った。 |
アンケート調査 | 調査対象4分野の専門家であるプロジェクトチームの委員に対してアンケート調査を実施した(アンケート調査自体は東京都が実施。当社は結果の整理や改訂版対策ガイドへの反映を担当)。 |
ヒアリング調査 | プロジェクトチームの委員の他、関連業界団体や企業に対してヒアリング調査を実施した。 |
平成18年に作成した対策ガイドでは、抑制策ごとに「VOC削減効果」や「ランニングコスト」、「イニシャルコスト」等の評価を行っている。改訂版では、事業者がVOCの排出抑制に取り組む動機付けになることを想定し、新たに「コストメリット(塗料の購入費用削減など)」と「作業環境改善効果」に関する評価も行った。