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平成25年度合成樹脂製品の減耗速度に関する調査業務
最終更新日:平成26年6月12日
独立行政法人 国立環境研究所
通常の使用により減耗することが想定される家庭及びオフィス製品について、文献調査、業界団体へのヒアリングにより、その減耗要因、減耗速度に関する情報等を収集した。
調査対象とした製品は家庭及びオフィスにおいて通常の使用によって減耗が想定される製品であり、調査対象とした製品種類ごとの主な素材、減耗要因は下表に示すとおりである。
資料:「平成25年度合成樹脂製品の減耗速度に関する調査業務」(平成26年3月、株式会社 環境計画研究所)
に基づいて作成した。
上記の表に示した製品のうち、家電製品、クッション以外にはJISにおける摩耗に関する試験方法が存在していた。カーペットでは、質量減少を測定する試験方法も存在していたが、製品の損耗の尺度として重要視されているのは、いわゆる「へたり」であり、質量減少よりも、外観変化や厚みの減少のほうが重要視されていることがヒアリングにより明らかになった。繊維生地に関する試験方法は存在していたが、業界団体によればカーテンについて摩耗試験は行われていないと考えられるとのことだった。
文献調査、ヒアリング調査いずれでも、通常使用における減耗速度に関する情報は得られなかった。今後は規格化された試験方法の結果と通常使用による減耗量との関係づけの方法について検討することを課題として挙げた。